岩盤浴の基礎知識

 

「お湯を使わないお風呂」である岩盤浴は、既にすっかりお馴染みな存在となっていますが、これは天然の鉱石を温めて、その上にバスタオルやマットなどを敷いて横になり、たっぷり汗をかく健康法として人気となっています。

 

岩盤浴で使われる鉱石からは、遠赤外線やマイナスイオンが発生し、その効果で、発汗の効率がアップするとされています。こうして健康や美容にいろいろな効果が得られるというのが岩盤浴の魅力です。

 

遠赤外線効果で体の芯まで温まるので、新陳代謝の促進や、血流改善、デトックス作用が伴い、その結果、冷え性改善、肩こり改善、美肌効果、便秘の解消、免疫力向上などが期待され、更にはダイエットやアンチエイジング、自然治癒力(免疫力)向上などの効果もあるとされています。

 

この岩盤浴の日本でのルーツは秋田県の玉川温泉だと言われています。もともと玉川温泉は江戸時代から湯治場となっていたそうですが、ここには北投石という独特の成分を含んだ鉱石が地表にあり、その上にゴザなどを敷いて横になると、体の痛みや病気の症状緩和があると広まっていったのです。現在でも、多くの人が玉川温泉を訪れているそうです。

 

こうした北投石の効果や、他の鉱石についても研究が行われ、ある特定の石を温めることで効果が生まれることが明らかになってきたのです。岩盤浴では服を着たまま横になってたくさん汗をかくというものですから、お湯につかってリラックスする温泉とは基本的に違うものです。

 

温泉も昔から効果が認められていますが、岩盤浴も中国でははるか昔から温石療法として利用されていたようです。お湯とは違ってのぼせることもありませんし、心臓の負担も少ないので、高齢者の健康のためにも適しています。